「未来につながるものづくり」は、私たちが商品をつくりだす時になくてはならないコンセプトの一つです。環境や社会への配慮に重点を置いた素材の導入は勿論のこと、お客さまへ高品質でリーズナブルな商品をお届けすることが、私たちのものづくりの根幹を形成しています。近年では、DXなどの最新テクノロジーにより、中長期的に持続可能な事業成長と社会課題に対応すべくデジタルソリューションを駆使したビジネスを推進していきます。
部門間シナジーで進化する開発
私たちのものづくりは、お客さまのニーズを正確かつ迅速に把握することから始まります。マーケティング本部、素材開発部、デザインチームなど社内の各部門が協力して世界中のトレンドを収集し、各ブランドのコンセプトに合ったものづくりに取り組んでいます。マーケティング本部は、ご購入いただいたお客さまからの率直なご意見や評価をもとに、さらなる高品質な商品を企画するためのアイデアを部門横断で共有しています。素材開発部では、その情報を新素材の開発や既存素材の改善に活用しています。これらの素材は展示会を通じて各ブランドのデザイナーに紹介され、次のシーズンに向けての商品製作につなげています。
持続可能な未来に向けた独自素材の開発
最新のトレンドとお客さまのニーズをいち早く反映するものづくりは当社の強みの一つであり、サステナビリティを考慮した独自素材の開発にも注力しています。CO2排出抑制、水・農薬・化学肥料の使用量削減、原料の再生利用、生産者の労働環境など、当社独自のサステナビリティ基準に適合した素材や加工を用いた商品の下げ札にオリジナルマークを表示することでお客さまの視認性を向上し、サステナブルな消費行動を後押ししています。また、近年では猛暑日の増加を踏まえ、暑い日でも爽やかな着心地を維持できるなど機能性と最新スタイルを考慮した素材開発を進めています。なかでも、2026年春夏シーズンに向けて開発した「フレコット」は、接触冷感・吸水速乾機能を持つ再生ポリエステルとトレーサビリティが確保されたコットンを組み合わせた素材です。このような素材を取り入れた商品ラインナップを充実させることにより、様々な着用シーンで快適に過ごせる魅力的なファッションを提案しています。今後も既存素材のアップデートとともに、原料の開発段階から携わることで環境や市場の変化を見越した商品ポートフォリオの構築を進めていきます。
その他の自社開発素材はこちらからご覧ください。
サステナブルマークの導入
2030年までに全商品のうち50%以上を環境・社会に配慮した原料・加工に切り替えることを目標に掲げており、素材および調達・生産工程における独自のサステナビリティ定義と基準を定め、該当する商品の下げ札にオリジナルのマークを付与しています。今後もサステナブルな素材や加工の採用を通じて、お客さまのサステナブルな消費行動のきっかけづくりに貢献していきます。